一般皮膚科 診療一覧
ニキビ
尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)ともいわれ、毛穴に皮脂が詰まってできる皮膚の病気です。
青春のシンボルといわれるように、10代前半~後半にかけての思春期に出現するのが一般的。20歳~30歳代の女性に発症するニキビは忙しい仕事を持つ女性に多く、特に口周辺・下顎部に皮疹が集中してできます。
そのメカニズムは、皮脂の分泌量が多く、皮脂が排出しきれずに毛穴に詰まり、皮脂と不要な角質が混ざり合って、そこにニキビなどの常在菌が繁殖するため、炎症を引き起こしてニキビができます。
ニキビの原因として、ストレスやホルモンバランスの乱れによる皮脂の分泌過剰・生活習慣・睡眠不足・化粧品などがあり、それらが複雑にからみ合ってニキビができます。
ニキビでも20代以降に出てくるいわゆる難治性の「大人ニキビ」は様々な方法を組み合わせて治療を行います。一般皮膚科では保険診療の範囲内で治療を行っています。内服薬・外用薬は、下記の内容になります。
保険適応内服薬
ビタミン剤 | ハイボン錠 20mg ピドキサール 20mg シナール 20mg | 3錠毎食後 |
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抗生剤 | クラリス ビブラマイシン | |
漢方 | 十味敗毒湯(錠剤) 清上防風湯 荊芥連翹湯 桂枝茯苓丸加薏苡仁 |
保険適応外用薬
ダラシンゲル 1% |
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ディフェリンゲル 0.1% |
べピオローション 2.5% |
ナジフロキサシンクリーム 1% |
アトピー性皮膚炎
全身に湿疹ができ、かゆみを我慢できないという患者様がほとんどです。
しかし、苦しむあまりかゆみ止めの飲み薬を多飲したり、強いステロイド剤を多用したりしていませんか?
患者様を十分カウンセリングしたうえで、一人ひとりにあった治療法を決めていきます。
じんましん
一部の皮膚に盛り上がりができ、時間が経つと消えてしまう病気のこと。主な症状は、強いかゆみ・皮膚に蚊に刺されたようなブツブツした赤い斑点が出るもの・みみず腫れになり大きな塊になって楕円形や地図状に赤く腫れるものと様々。
これらの原因には過敏体質と外的要因が組み合わさった時に症状が現れます。
ヘルペス
水ぶくれが集まった状態のこと。感染するウイルスにより症状は様々で、単純ヘルペスウイルスによる口唇ヘルペス・性器ヘルペス・水痘・帯状疱疹ウイルスによる水ぼうそうや帯状疱疹があります。
ヘルペスは大人だけではなく、子どもがかかりやすい病気でもあります。
水ぼうそう・帯状疱疹
水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症のこと。症状として、発熱と全身に小さな赤い発疹や水ぶくれを起こしますが、水ぶくれはやがてかさぶたになり、通常2週間ほどで治ります。しかし、水ぼうそうが治った後もウイルスは体内からいなくなるわけではありません。何十年も体内に潜伏し、年齢を重ねるとともに免疫が低下すると帯状疱疹として発症することがあります。
とびひ
掻いて広がるので「伝染性」、膿を持ったような湿疹なので「膿痂疹」という言葉が使われ、「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」と言います。とびひは主に5月頃~夏にかけて皮膚の抵抗力の弱い乳幼児に多く見られます。
とびひの原因は、細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。
水イボ
伝染性軟属腫ウイルスによる感染でおこるイボの一種。見た目の特徴は直径1~3mm程度のイボ。主に胸やわきの下・肘・膝などにできることが多いです。水イボの伝染力はそれ程強くありませんが、プールなどにおいて皮膚同士が接触することによる感染が多いと言われています。またアトピーなどで皮膚のバリア機能が低下していると感染しやすい傾向にあります。
帯状疱疹ウイルスを予防するための
ワクチンが日本でも新たに許可されました!
シングリックス
(帯状疱疹ワクチン)
グラクソスミスクライン社製
これまで使用していた水痘ワクチン(水ぼうそうの生ワクチン)と比べて
非常に高い効果を持ち、世界的に主流となりつつあるワクチンです。
※2ヶ月間隔をあけて2回の接種が必要となります。
※ワクチン入荷までに1週間程度お時間をいただきますので、診察時に担当医師とご相談ください。
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乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」 | 帯状疱疹ワクチン「シングリックス」 | |
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ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 | 1回 | 2回 |
接種量 | 0.5mL 皮下注射 | 0.5mL 筋肉注射 |
費用 | 8,800円(非課税) | 48,400円(非課税) |
副反応 | 発熱・水痘様発疹(3~5%) | 注射部位疼痛(78.0%)・発赤・腫脹・筋肉痛・疲労 |
禁忌(利用できない人) |
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帯状疱疹の予防効果 | 51% | 97.2% |
神経痛の予防効果 | 67% | 88.8% |
他のワクチンを打てるまでの日数 | 28日 | 7日 |
イボ
イボには様々な種類があります。基本的にはウイルスによって表皮層が増殖したものと、加齢によるものとに分かれます。ウイルス性のイボは人から人へ感染するため、ウイルスが増殖する前に早めに細胞を取り除くことが望ましいでしょう。
患者様のイボにあった治療法をおすすめします。難治性の場合はレーザー治療もあります。
火傷
熱による皮膚や粘膜の損傷をいい、熱傷ともいいます。
火傷した部位に赤みや腫れが出る “強い痛み” が初期の症状ですが、深い火傷は神経も障害するため痛みがない場合もあります。当院では、内服・外用の他、必要に応じて湿潤療法も行っております。湿潤療法とは、人間本来が持っている傷に対する自己治癒能力を最大限に引き出す治療法です。
紫外線療法
局所型のナローバンドUVB照射器です。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や円形脱毛症などに有効です。
漢方薬
当院では、漢方薬による治療も行っております。
その他の症状も当院へご相談ください
- おむつかぶれ
- 切り傷・擦り傷
- 乾癬
- あせも
- 花粉症
- うおの目・たこ
- 手荒れ
- 水虫
- 円形脱毛症
- その他